上咽頭癌な女子大生

2018年7月 22歳を目前にして上咽頭癌(T2N2M0 ステージⅢ)を宣告された女子大生(当時)の闘病記。現在はOLに進化。

総合病院(各種検査)と上咽頭癌の可能性

初めての総合病院受診

前回、耳鼻科に紹介状を貰い、その足で総合病院へ向かいました。

私の場合は、耳鼻科の先生が予約してくれましたが、

そうじゃない場合は行く前に自分で電話していつ行けばいいのか等確認した方がいいと思います。

 

予約時間から1時間ほど待ってようやく診察室へ。

まずは触診と内視鏡検査を行いました。

内視鏡によって、「左のアデノイドが腫脹している」と言われました。

 

アデノイドとは、鼻の突き当たり、及び、喉の始まりの部分(上咽頭)にあるリンパ節のかたまりです。

咽頭扁桃(いんとうへんとう)とも呼びます。

よく喉が痛くなった時に張れる扁桃腺(正しくは口蓋扁桃)の仲間ですね。

 

耳に繋がる耳管の入り口付近にある為、アデノイドが肥大すると鼻が詰まったような感じがするだけでなく、

耳が詰まったような感じになり、中耳炎の原因にもなり得ます。

 

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3歳~6歳にかけて大きくなりますが、段々小さくなっていきます。

 (成人しても稀に大きいままの人もいるようです)

 

 

以前にも話した、私の耳詰まりの原因はこれです。

(今年に入ったあたりから、左だけまた耳抜きができなくなっていました)

 

今まで首のことばかり気にしていましたが、

初めて鼻の中を内視鏡で見てもらい、後々、上咽頭癌の原発部となる腫脹を

発見することができました。

 

そして触診で頸部(首)のしこりは

顎下腺や耳下腺などではなくリンパ節の腫れのようだと言われました。

 

 

今日できる検査は今日してしまおう!!と言われ

  • 血液検査・尿検査
  • エコー検査
  • 造影CT
  • 生検(細胞診、組織診)

をその日のうちに行いました。

 

血液検査・尿検査は今まで皆さんがやってきたようなものと何も変わりません。

 

エコーは、妊婦さんがやるようなエコーを想像してもらえればわかりやすいと思います。

冷たいジェルをつけて、しこりの部分を見ていきます。

場所(リンパ節なのか、顎下腺なのか等)の判断が難しかったようで

かなり話し合っていました…

 

造影CTは経験したことのある方は少ないと思います。

通常のCTと異なるのは、静脈注射にて体内に造影剤を入れるという点です。

この注射をすると体内が熱くなります。

といっても、痛みや不快感なども全くないです。

体内をぬるま湯が駆け巡る感じ…ですかね(笑)

造影剤を用いることで、通常のCTに比べて血管や病変が明瞭になるそうです。

静脈注射、少し痛かったな…

 

そして診察室に戻って生検です。

生検とはその名の通り、生きた細胞や組織を採取して病理検査にかけることを言います。

私の場合は首のしこりに針を刺して採取する細胞診と、

鼻の奥にはさみ?を入れて腫れの部分から組織を採取する組織診を行いました。

 

首の細胞診は2回針を刺しましたが、2回目が結構痛かった…

組織診もそれなりに痛かったのですが、

何よりも、元気なのにこんなに検査ばっかりやって

なんだか悲しくなって泣いてしまいました…。

 

その後、その日にやった検査の結果を教えてもらいました。

 

  • 血液検査による炎症反応は見られなかった

→炎症による頸部リンパ節の腫れではない

  • 造影CTによって血管が大量にあるわけでもなく、全くないわけでもない。また、鼻に関して、骨や外部との癒着、拡大は見られない 

→大量出血はなさそうなので細胞診を決行

 

説明された中で有意義な結果はだいたいこんな感じです。

 

そして、それらの検査結果を踏まえた上で考えられる可能性は3パターンだと言われました。

それは

 

ここで初めて「咽頭」という名前が出てきました。

説明を聞いている時点で私は悪性リンパ腫だと思っていたので

「ふーん、そんな癌もあるんだ」って感じでした。

 

咽頭癌の場合は、放射線療法と化学療法(抗がん剤)の併用、

ここの総合病院では放射線治療ができない為、他病院での治療

 

悪性リンパ腫の場合は、化学療法(血液内科での治療)

 

アデノイド(鼻奥)の腫れが問題ない場合もあるが

首のしこりは何?って話になるので、その後も要フォロー

場合によっては手術で切除

 

このような説明をされました。

 

そして生検の結果が出るまで時間がかかる為、

2週間後に再度受診することに。

もう少し急いで欲しかったですが、時間がかかるなら仕方がありません。

 

その日は検査が長引くからと母親を帰らせていたのですが、

次は必ず母を連れてくるように釘を刺されました。

 

後々気がついたのですが、

キーパーソンと呼ばれる親族や保護人がいないと

診察を受けたり治療を始められない場合があるので、

極力自分以外の誰かと一緒に病院に行った方がいいと思います。

 

次回は検査結果(告知)のお話です。