上咽頭癌な女子大生

2018年7月 22歳を目前にして上咽頭癌(T2N2M0 ステージⅢ)を宣告された女子大生(当時)の闘病記。現在はOLに進化。

副作用よりも辛いもの


このブログはどれくらいの方に見て頂けているのでしょうか。

久しぶりの更新となってしまいました。



私は今、2回目の入院、つまり2回目の抗がん剤を終え、自宅にいます。

(私の治療プランは、抗がん剤3クール(シスプラチン)と平日35回の放射線治療で、1クールごとに退院、退院期間は通院で放射線治療を行います。)



放射線治療は既に28回を終えました。残りは7回です。

明後日の18日から最後の入院となります。



前回の記事で、あれほど「入院生活のことを書きます!!!」と豪語していて、

本当に、毎日ブログを書くぞ!沢山の人に病気のこと、入院生活のこと知って欲しい!と心から思っていたのに、

次の日から、その気持ちを行動に移すことは出来ませんでした。


もちろん、私が飽き性で、三日坊主というのもあるのですが(笑)

明確な理由があります。



このブログを見て頂いてる方の中には

副作用はどのくらいあったんだろう?どのくらいあるものなのだろう?と

気になっている方も多くいらっしゃると思います。


ブログを書かなかったのも副作用かな?と思っているかもしれませんが、実際には違います。


既に2回終えた抗がん剤治療において、

私はそこまで副作用に悩まされることはありませんでした。

まあ、肝臓の値が悪くなったりはしたのですが…

多少の気持ち悪さとだるさがあっただけで、吐いたり、実害を及ぼすようなことは全くなかったです。



私が副作用よりも何よりも悩まされていたのは入院生活のストレスと食欲減退です。


私は今まで入院ってしたことないんです。

まあ、私の歳で入院ってそうそうないですよね。


だから、入院なんて余裕!暇な時間何しよう!ってほんの少し楽しみにしてる部分もありました。私、1人の時間大好きなので。


でも実際は、毎日決まった時間に起こされ、決まった時間に検温やら血圧を計られ、


食事が運ばれてきたかと思えば、たいして美味しくもない味気ないご飯を食べ、


看護師にどれくらい食べられたか毎食聞かれて、食べられないと担当医に「鼻から管を通して栄養を流さなくちゃいけなくなる」と脅され、


消毒くさい、おじいさんおばあさんばかりの空間で常に1人。


私にとってストレスの巣窟といってもいい場所でした。



こんなことはあれど、看護師さんも主治医も本当に良い人ばかりだし、人が悪いわけじゃありません。(担当医はクソです)


でも、この「入院」というシステムそのものが私にとっては最悪でした。



ご飯も初日は10割、抗がん剤投与日も6割くらいは食べられていたんです。

副作用で肝臓の値が悪くなったと前述しましたが、その治療が原因だったり、まあいろいろあって、食欲はどんどん落ちていきました。

肝臓の治療中は本当に二口くらいしか物が入りませんでした。(詳細はまた)


そうなると、治療が終わってからも、食事はとれなくなっていました。

果物を数ブロック食べるだけの生活です


すると、主治医以外の医者は言うんです。

「食べないと治らない」「栄養をとらないとガン治療には良くない」「食べれる物を食べればいい」と。


そんなこと、私が1番わかってます。

戦ってるのは私ですから。


でも、それができないんです。

肝臓の治療は、体に食べ物が入らなくなった原因ではありましたが、根本的には違います。


「食べなくてはならない」という先入観、考え、そういったものが、私が食べ物を食べられなくなった最大の要因でした。


食べることへのプレッシャーに私は押し潰されていました。


おまけに毎食後には看護師に「どのくらい食べた?」と必ず聞かれるのです。


私は食事の時間が迫ってくること、食事の運ばれてくる音、

お盆に乗った病院食、それらが本当に嫌になりました。


酷い時は、病院食のおかゆを持った瞬間に吐き気がして、

トイレに駆け込み、吐きました。


抗がん剤の副作用では全く吐かなかったのに、

投与してから5〜6日経った頃に、ストレスに押し潰されて

食事の度に吐く日が続いていました。

今までの入院どちらでもです。


主治医だけはそのことをわかってくれて

早めに退院させてくれました。


家では問題なく食事がとれました。

回復までに時間はかかりましたけどね。


でも食事量は増えることはありませんでした。

もともと164cm,46kgで割と痩せてる方でしたが

今は40kg強でガリガリです。


まあ、ストレスなく食事をとれるだけで幸せなんですがね。



そんなこんなで、私は治療よりも入院生活に悩まされる日々を送っていたので、

ブログを更新することができませんでした。


中には励ましのメールを下さった方もいまして、

本当にありがとうございます。

お返事が出来ていなくて申し訳ありません。


入院生活や副作用、治療に関しては

全ての治療を終え、元気になったら少しずつ書いていこうと思います。


これから治療をする方で、何か聞きたいことがあれば、気軽にメールして下さい。って言っても、この病気ならなかなかいないですかね(笑)



今までのことをざざっと書いたので、

簡単に現状報告をしておきます。


先程も書いたように、今は放射線治療を28回終えました。


抗がん剤の副作用はあまりなかったと書きましたが、

放射線治療の方もついこの間まではほぼ影響ありませんでした。

味覚は9回目くらいの時には無くなってますし、唾液量も少なくはなってましたが、

皮膚炎、粘膜炎、口内炎はほとんどなかったです。

一時期喉が軽く痛い時期がありましたが、2回目の入院の際に収まりました。


しかし、25回目くらいから

喉が急に痛みだし、唾液も痰ような形状になり

今まで一切使ってなかった痛み止めを使うようになりました。


唾液も絡んで飲み込みづらく、嚥下機能も悪くなっててむせやすいので、

むせると吐き気を伴います。


主治医が「25回目くらいから皆辛そうです」と言っていましたが、本当でしたね。


それまでなんともなくて元気だったのに、

喉は痛いし、口内は不快だし

うがいをするにも歯を磨くにも、吐き気との戦いです。



今回、ここまで更新してなかったブログを更新したのは、

最後の入院を目の前にして

今の状態で、あんなにつらい入院を乗り切れるのかと不安になったから、

というのが大きいかもしれません。



普段はパソコンからしかブログを書かないのですが

気がついたら携帯でここを開いていました。



私、10/1に会社の内定式があるんです。


治療が終了するのは9/27で、

それまでに退院できるのかどうかもわかりません。


なんとかして内定式には出たいんです。

私、友達作るの下手くそで、大学でもサークル以外ほぼ友達いないんですけど、会社の友達はできたんですよ。


だから、最後の入院頑張らないとなあ。


なんかオチが微妙なんですけど、

何より入院はつらい!いやだ!もうしたくない!


から次が最後で済むように

頑張ってきます!っていう記事でした!



次は治療が終わったらお会いしましょう!では!