上咽頭癌な女子大生

2018年7月 22歳を目前にして上咽頭癌(T2N2M0 ステージⅢ)を宣告された女子大生(当時)の闘病記。現在はOLに進化。

入院しています


前回の投稿からまた時間が空いてしまいましたね。

ご心配の声もいただきましてありがとうございました。

タイトルの通り、現在入院中です。


本当は、上咽頭癌の治療後に自分に起きたことや経過などを先にお伝えしてから

現状をご報告すべきだとは思いますが、

前回あんな匂わせの投稿をしてしまったので(笑)、

先に今の話を綺麗にしておきたいと思います。

(治療後のことについては次で詳しく書きます!)


まず、私は2018年9月末に最後の放射線治療を終えた後も、同じ病院に継続して診察や検査で通っています。

咽頭癌は咽頭癌のなかでも再発率が高い癌ですので、通常よりも長い期間経過を見る必要があり、丸3年半通った現在でも、少なくともあと1年は通うように、と言われています。


ですが、治療後に1年経った頃には、CT,MRIの検査は半年に1回となりました。

(実際には、色々な事情で病院にはもっとハイペースで通っていました。最初の1年は月1くらい)


そして事件は今年の2月にMRIの検査をした際に起こりました。


検査直後の診察で放射線科の先生からは「今回も問題ない」と言われていたのですが、後日、突然その先生から電話がかかってきました。

内容は「肝臓に影が見つかったから詳しく検査させてほしい」と。


その時点で、何となくすべてを察して、ある程度の覚悟は決めました。

人生終わりとまでは思いませんでしたが、また乗り越えなきゃいけないのだろうな、となんとなく思いました。


少し検査を進めてみると、再発の可能性が高そうだ、という見解が強く、主治医(上咽頭癌なので耳鼻科です)も覚悟を決めた様子で「僕が陣頭指揮とりますから」などと意気込んでおり。笑

もう少し色々検査をしてみようということに。


ここまでくると、いよいよダメだ〜と思いますよね。

またあの悪魔がやってきたんだという実感が湧いてきて、ちょっといてもたってもいられなくて、前回の記事を書きました。

書くことで、けじめをつけたかったのだと思います。


と、雲行きが怪しい感じで書いてしまいましたが、このお話には続きがあります。


さらに検査を進めてみると、「あれ…?悪性じゃない…?」という見解が出てきて、先生間で意見が分かれる形に。

というのも、癌であれば、PET-CT検査という検査で引っかかるはずであるのに、何も異常が見つからなかったのです。


最終的には、肝臓内科や肝臓外科も巻き込んで、

これは「肝細胞腺腫」と呼ばれる珍しい良性腫瘍の疑いが強いという結論になりました。


本来であれば、摘出しなくてもよいようなものらしいのですが、まだ年齢が若いので取っておいてもいいと思います、というお医者さんのアドバイスもあり、摘出することに決めました。

自分としては、こんな元々リスクの高い身体に、さらに爆弾のようなものを置いておきたくなかったので、取れるなら取ってください!!と食い気味にお願いしました。笑


というわけで、私は今、その良性(と思われる)腫瘍の摘出手術のために入院中でございます。


匂わせた結果がこれでごめんなさい(?)笑


手術はもう終わっていて、近日中には退院予定です。


摘出した腫瘍を生検して最終的な診断が出ますので、まだ完全に良性と決まったわけではないのですが。

肝臓の癌の場合は、あまり化学療法は行わず、外科手術のみとなることが多いそうです。

(肝臓は抗がん剤が効きにくいらしい)

そのため、結果がどちらになったとしても、とりあえずこれで肝臓編は終了したことになると思います。笑


幸いにも大きさも小さくて数も1個しかなく、摘出する部分もほんのわずかで済みました。

これからもお酒飲みたいし、よかった〜٩(*´◒`*)۶


今は手術を終えて数日経っています。

外科手術は初めてだから緊張してたけど、やっぱり上咽頭癌の治療と比べたらもう雲泥の差で全然余裕ですね。

(もちろん、初めてのこともあって驚きなどは沢山ありましたが)

外科手術なので、やっぱり術後にどこかしら痛い期間はあるけど、1日2日待てば終わる。

咽頭癌は日に日に辛さが増していって、2ヶ月の放射線治療を終えるときが1番辛い、しかもその辛さがしばらく続く…

思い出したくもないですね。笑


今回、看護師さんや先生にも痛みに強いんだね〜!などと結構言われましたが、

あれ乗り切ってるからね…と心の中で答えてました。笑



ご心配をおかけしてしまいましたが、

そんな感じで一時期は絶望に陥った時もありましたが、

今日の時点では良性と信じてメンタル復活しております!


今はお腹の傷が少し響くくらいで、歩くこともできるようになりました。


あとは退院を待つのみです!



咽頭癌のことはまた書きまーす!(さっさと書け)


ではまた!


お久しぶりです

お久しぶりでございます。


気づけば最後に投稿してから約3年が経っておりました。

月日が経つのは早いですね…


「上咽頭癌な女子大生」も無事OLへと進化し、なんとか今日まで生きております。


この3年間も上咽頭癌の関係の有無に関わらず、身体については本当に色々なことがありましたが、

肝心の上咽頭癌の話もまだ自分が書きたかったことの半分くらいしか書けていないまま今日に至ってしまった…


ここに来ていなかったということは、その間は色々ありながらも元気にやっていたということです。


では何故今回唐突に投稿したのか…

まあ、色々ありましてね…(泣)

またちょっと頑張ることになりそうです。


また更新するので応援よろしくお願いします!

咽頭癌の話もっと書きたいです!(笑)

入院に至るまで続き(治療する病院の決定)

 

お久しぶりです。

 

前回更新してからかなり日が経ってしまいました。

 

というのも、治療が終わり、後遺症が軽減してからというもの、

就職先の資格取得や卒業論文に追われていたのです。

 

やっと時間ができたので、また更新していこうと思います。

 

今まで、治療を開始するまでを

最後までお話しできていなかったので、その続きから。

前回の記事はこちらです。

miruton25.hatenablog.com

 

 

近所の総合病院にて、「上咽頭癌」との告知をされ、

放射線治療ができる別の大学病院を紹介されました。

 

前回にもお話した通り、私には希望の病院がありましたが、

迅速に対応してくれる、IMRTを行っている病院だという先生の言葉を信じてそこを訪ねました。

 

しかし、なんとなく事前に調べていたので予想はしていたのですが、

その病院ではIMRTは行われていませんでした。

 

診察室に入り、内視鏡で癌原発巣を確認した後、

病気の現状について一通り説明してくれました。

 

その後、「何か質問ある?」と聞かれたので、

 

・実はこの病院ではなく、トモセラピーをやっている他の病院(以下K病院)で治療をしようと思っていること

・この病院にも来ている今、どの段階でK病院に行くべきかわからずにいること

・IMRT(標準治療)と陽子線・重粒子線治療(先進治療)ではどのような違いがあるのか

 

ということを聞きました。

 

私の父親は、先進=効き目が良いと思っていたようで、

私の地元である福島の病院で、重粒子線治療をさせたがっていたようで、

その案についてどう思うかも聞いていました。

 

結論として

 

 

・陽子線や重粒子線治療は、保険も適用されるようになった(一部除く)先進医療だけれども、効果が実証されているわけではなく、研究段階であることには変わりない

 

ということで、医師としては父の案はあまりお勧めできないとのことでした。

 

標準治療というと、「スタンダード」という意味に捉えられがちですが、

それだけではなくで、「現段階で一番効果が保証されている治療」という意味もあります。

トモセラピーを用いるIMRTであれば標準治療ですし、

無難に標準治療を行ったほうがいいのではないか、と。

 

治療はK病院でやるとしても、予約に時間がかかるPET-CTだけは大学病院で終わらせて、

データをK病院に送ってあげるよ、と先生に言われ、

 

以上を踏まえて、「どうする?」と私に聞いてくれました。

 

親ではなく、学生である「私に」です。

 

親と話し合いをしていたわけでもないですが、

 

「検査はこの病院でやって、K病院で治療をしていきたいです」

 

と自分の意思を伝えると、親に確認も取らずに

 

「それでいきましょう!急いで手紙作ります!」と着々と準備をしてくれました。

 

総合病院の先生とは異なり、

大学病院の先生は親身に私の話を聞いてくれたので、

本当に感謝していますし、自分の意志で治療方針を決めるって

ある意味一番大事なことかも、と思いました。

 

先生や家族の言いなりになるのは本当に良くないです。

 

 

その後、K病院に初診の連絡をしたのですが、

予約をするなら1か月も先とのこと…

 

そんなに待てないので、予約をせず、

かなり待つことにはなりますが、当日診察で行くことにしました。

 

とにかく!!!

 

もしこれから上咽頭癌と戦う方や、上咽頭癌か疑わしい方、

自分で調べて、自分で決めましょう。

勿論頼りになるお医者さんもいますが、全員そうではありません。

 

ネットの情報ももちろん間違ったものもありますが、

諦めて放棄するより間違っていても知識を入れて、お医者さんと議論を交わすほうが

はるかにいいと思います。間違っていたら教えてくれますし。

 

私は癌になって初めてその重要性に気づきました。

一番の収穫かもしれないですね。

 

この記事ではとにかくそれを伝えたかった(笑)

 

 

次回、K病院初診編です('ω')

 

 

 

治療をすべて終えました!

お久しぶりです。

 

先日(と言っても2週間前ですが)、全ての治療を無事終えることができました。

 

約2か月間、長いようで、短かったような気もしますが、やっぱり長かったです。

最後の2週間が結構辛かったかなあ。

 

喉や舌の粘膜炎も酷かったですし、

首も真っ赤になっていました。

前回の記事にも書きましたが、放射線25回目からこれらは急にやって来ました。

それまで喉の痛みもほぼなかったし、首もかなり綺麗だったんですけどね。

 

前回の記事で、最後の入院についての不安をぽつりと書いたのですが、

最後の入院はあっという間に終わりました(笑)

 

粘膜炎などの副作用はありましたが、

食事も経口摂取をずっとできていましたし、今回は抗がん剤の副作用もほぼなく肝臓の数値も悪くならなかったので、

かなり無理を言って早めに退院させてもらいました。(主治医の先生優しくて感謝!)

1回目、2回目の入院も8~10日で退院してましたが、今回はなんと1週間で退院しました(笑)

 

残りの放射線を通院で終わらせ、無事35回全て照射しました。

 

今は徐々に体調も回復してきて、食事も少しずつですが量が摂れるようになってきました。

それでも体重減少は止まりませんが…

 

何よりも、味が濃いものがとても恋しい…

経験者の方に聞きたいんですけど、治療終了後~味覚が回復するまで

皆さんどのようなものを食べていたんでしょう?

 

私は塩味や甘味は全く感じないものの、

野菜や豆腐、肉などの素材の味(味というか、鼻から抜ける香り?)は

感じることができるので、野菜スープを食べたり、

何故かとても美味しく感じるサッポロ一番の塩ラーメンを食べたりしています。

 

今はジャンキーな食べ物とか、甘いものとか、大好きな辛い食べ物が

本当に本当に食べたくて仕方ないのですが、

痩せてしまった分(結局トータルで10キロくらい痩せました)たくさんご飯を

食べられるチャンスだと思って、今は味覚が戻る日を心待ちにしています…

 

喉の痛みや舌の粘膜炎がまだ残っているので

思うように食事ができないんですよね。

まだ、入院中に使っていた医療用麻薬の痛み止めを服用する日々です。

そろそろ量を減らしてもいい頃かな。

 

 

今日久しぶりにアルバイト先に来てみたんですけど、

駅の階段の上り下りや、駅から職場までの道のりを歩くだけでも

かなり疲れてしまって、本当に体力がなくなってしまったんだなと

悲しくなりました…

 

まあ、こんなにガリガリの足じゃ、以前と同じように歩けるわけがないですよね。

アルバイトは座りっぱなしの仕事なので、来てしまえば楽…

かと思いきや、しばらく寝てばかりいた病人にとっては

長時間座っているのもなかなかの苦痛…私腰痛持ちなので余計につらい…!

この記事もバイトが暇なので書いているのですが、今日は少し早めに帰ろうと思います…(笑)

 

治療も終わったので、今後は今まで書けなかった入院中のこととか

副作用に関してまとめていけたらなと思ってます。

 

治療は一応すべて終えましたが、戦いはまだまだ続くと思いますので

これからもよろしくお願いします。

副作用よりも辛いもの


このブログはどれくらいの方に見て頂けているのでしょうか。

久しぶりの更新となってしまいました。



私は今、2回目の入院、つまり2回目の抗がん剤を終え、自宅にいます。

(私の治療プランは、抗がん剤3クール(シスプラチン)と平日35回の放射線治療で、1クールごとに退院、退院期間は通院で放射線治療を行います。)



放射線治療は既に28回を終えました。残りは7回です。

明後日の18日から最後の入院となります。



前回の記事で、あれほど「入院生活のことを書きます!!!」と豪語していて、

本当に、毎日ブログを書くぞ!沢山の人に病気のこと、入院生活のこと知って欲しい!と心から思っていたのに、

次の日から、その気持ちを行動に移すことは出来ませんでした。


もちろん、私が飽き性で、三日坊主というのもあるのですが(笑)

明確な理由があります。



このブログを見て頂いてる方の中には

副作用はどのくらいあったんだろう?どのくらいあるものなのだろう?と

気になっている方も多くいらっしゃると思います。


ブログを書かなかったのも副作用かな?と思っているかもしれませんが、実際には違います。


既に2回終えた抗がん剤治療において、

私はそこまで副作用に悩まされることはありませんでした。

まあ、肝臓の値が悪くなったりはしたのですが…

多少の気持ち悪さとだるさがあっただけで、吐いたり、実害を及ぼすようなことは全くなかったです。



私が副作用よりも何よりも悩まされていたのは入院生活のストレスと食欲減退です。


私は今まで入院ってしたことないんです。

まあ、私の歳で入院ってそうそうないですよね。


だから、入院なんて余裕!暇な時間何しよう!ってほんの少し楽しみにしてる部分もありました。私、1人の時間大好きなので。


でも実際は、毎日決まった時間に起こされ、決まった時間に検温やら血圧を計られ、


食事が運ばれてきたかと思えば、たいして美味しくもない味気ないご飯を食べ、


看護師にどれくらい食べられたか毎食聞かれて、食べられないと担当医に「鼻から管を通して栄養を流さなくちゃいけなくなる」と脅され、


消毒くさい、おじいさんおばあさんばかりの空間で常に1人。


私にとってストレスの巣窟といってもいい場所でした。



こんなことはあれど、看護師さんも主治医も本当に良い人ばかりだし、人が悪いわけじゃありません。(担当医はクソです)


でも、この「入院」というシステムそのものが私にとっては最悪でした。



ご飯も初日は10割、抗がん剤投与日も6割くらいは食べられていたんです。

副作用で肝臓の値が悪くなったと前述しましたが、その治療が原因だったり、まあいろいろあって、食欲はどんどん落ちていきました。

肝臓の治療中は本当に二口くらいしか物が入りませんでした。(詳細はまた)


そうなると、治療が終わってからも、食事はとれなくなっていました。

果物を数ブロック食べるだけの生活です


すると、主治医以外の医者は言うんです。

「食べないと治らない」「栄養をとらないとガン治療には良くない」「食べれる物を食べればいい」と。


そんなこと、私が1番わかってます。

戦ってるのは私ですから。


でも、それができないんです。

肝臓の治療は、体に食べ物が入らなくなった原因ではありましたが、根本的には違います。


「食べなくてはならない」という先入観、考え、そういったものが、私が食べ物を食べられなくなった最大の要因でした。


食べることへのプレッシャーに私は押し潰されていました。


おまけに毎食後には看護師に「どのくらい食べた?」と必ず聞かれるのです。


私は食事の時間が迫ってくること、食事の運ばれてくる音、

お盆に乗った病院食、それらが本当に嫌になりました。


酷い時は、病院食のおかゆを持った瞬間に吐き気がして、

トイレに駆け込み、吐きました。


抗がん剤の副作用では全く吐かなかったのに、

投与してから5〜6日経った頃に、ストレスに押し潰されて

食事の度に吐く日が続いていました。

今までの入院どちらでもです。


主治医だけはそのことをわかってくれて

早めに退院させてくれました。


家では問題なく食事がとれました。

回復までに時間はかかりましたけどね。


でも食事量は増えることはありませんでした。

もともと164cm,46kgで割と痩せてる方でしたが

今は40kg強でガリガリです。


まあ、ストレスなく食事をとれるだけで幸せなんですがね。



そんなこんなで、私は治療よりも入院生活に悩まされる日々を送っていたので、

ブログを更新することができませんでした。


中には励ましのメールを下さった方もいまして、

本当にありがとうございます。

お返事が出来ていなくて申し訳ありません。


入院生活や副作用、治療に関しては

全ての治療を終え、元気になったら少しずつ書いていこうと思います。


これから治療をする方で、何か聞きたいことがあれば、気軽にメールして下さい。って言っても、この病気ならなかなかいないですかね(笑)



今までのことをざざっと書いたので、

簡単に現状報告をしておきます。


先程も書いたように、今は放射線治療を28回終えました。


抗がん剤の副作用はあまりなかったと書きましたが、

放射線治療の方もついこの間まではほぼ影響ありませんでした。

味覚は9回目くらいの時には無くなってますし、唾液量も少なくはなってましたが、

皮膚炎、粘膜炎、口内炎はほとんどなかったです。

一時期喉が軽く痛い時期がありましたが、2回目の入院の際に収まりました。


しかし、25回目くらいから

喉が急に痛みだし、唾液も痰ような形状になり

今まで一切使ってなかった痛み止めを使うようになりました。


唾液も絡んで飲み込みづらく、嚥下機能も悪くなっててむせやすいので、

むせると吐き気を伴います。


主治医が「25回目くらいから皆辛そうです」と言っていましたが、本当でしたね。


それまでなんともなくて元気だったのに、

喉は痛いし、口内は不快だし

うがいをするにも歯を磨くにも、吐き気との戦いです。



今回、ここまで更新してなかったブログを更新したのは、

最後の入院を目の前にして

今の状態で、あんなにつらい入院を乗り切れるのかと不安になったから、

というのが大きいかもしれません。



普段はパソコンからしかブログを書かないのですが

気がついたら携帯でここを開いていました。



私、10/1に会社の内定式があるんです。


治療が終了するのは9/27で、

それまでに退院できるのかどうかもわかりません。


なんとかして内定式には出たいんです。

私、友達作るの下手くそで、大学でもサークル以外ほぼ友達いないんですけど、会社の友達はできたんですよ。


だから、最後の入院頑張らないとなあ。


なんかオチが微妙なんですけど、

何より入院はつらい!いやだ!もうしたくない!


から次が最後で済むように

頑張ってきます!っていう記事でした!



次は治療が終わったらお会いしましょう!では!


上咽頭癌の告知(入院しました)

お久しぶりです。

 

ブログに書きたいことは沢山あったのに、

僅かな夏休みを満喫していたらいつの間にか入院です…。

 

というわけで、リアルタイムの私は今日から入院生活です。

本当は今日までにすべてを書き終えて、記事と現実世界の時間を

合わせたかったのですが、そんな時間はありませんでした…。

 

入院生活中の暇な時間に入院に至るまでのn記事をたくさん書いて、

入院生活や治療のことを早く書けるようにしていきたいと思います!!

 

というわけで、前回の続きで癌の告知の際の話です。

 

 

 

前回の検査の際に、結果は7/9に、という話になっていました。

 

しかし7/2の夕方ごろに謎の番号から着信が…

よくある迷惑電話かな?と思ったのですが、なんだか嫌な予感がして電話を取ると

「○○病院の△△です。」

と、総合病院の耳鼻科の先生から電話がかかってきました。

細胞診の結果が出たから明日来てほしいと。

 

気持ち的に1日待てるかわからなかったので、

「今日じゃだめですか?」

と聞くと、了承して頂いたのですぐに病院へ向かいました。

 

診察室に案内されて開口一番に

「検査の結果、良くないものであり、

そのなかでも咽頭癌である可能性が高い、という結果が出ました。」

と告げられました。

 

自分は前回の検査後に、自分で上咽頭癌について、かなり詳しく調べ

「きっと自分は上咽頭癌だろう」と予測していたので、そこまでの衝撃はありませんでした。

むしろ、この告知までの間、自分が上咽頭癌であると仮定して、

治療までの間に終わらせるべきことをどうするか、就職先のことはどうするかなど

かなり冷静に考えていました。

 

そこからは、組織・細胞診の結果の簡単な説明と

その総合病院では放射線治療ができない為、

比較的迅速に対応してくれるという、ある大学病院を紹介して頂きました。

希望の病院はあるか聞かれ、私は「ここがいいんじゃないか…」と思っていた病院があったのですが、その病院についてはあまり詳しく調べていなかったのと、

その耳鼻科の先生が「今は大抵の病院がIMRTをやっている」と仰ったので

大学病院でもまあいいか…と思ってしまい、何も言い出せませんでした。

 

しかし、その先生が仰っていたことは間違いで、IMRTを行っている病院は限られています。

実際に、紹介された大学病院では行われていませんでした。

(後からわかりました)

 

IMRTとは「強度変調放射線治療」という治療の名前です。

簡単に言うと、放射線の強弱をつけながら照射することで、癌部分には強く、それ以外の正常な組織には弱く当てることができ、副作用をより軽減できるというものです。

 

また、IMRTのなかに「トモセラピー」という機械を用いて治療をする病院があります。

トモセラピーを用いることで、IMRTのなかでもより綿密な治療を行うことができます。

総合病院での告知後、自分なりの結論として「トモセラピー」がある病院を希望すると決めました。

(自分で病院や治療方法を決めるってすごく大切だと思います!!!)

 

その他にも、陽子線や重粒子線を用いての治療もあります。

しかし、これは先進医療の為、上咽頭癌に多い「扁平上皮癌」であると保険適用外です。

2018年4月から扁平上皮癌を除く上咽頭癌の場合は保険が適用できますが、

標準治療(一番効果が期待され且つスタンダードな治療法)ではないので

避けられることが多いです。

 

私はなんとなく、この告知の際の先生の対応が気に食わなくて

(言ってることもでたらめが多いし、私の方を向かず、親の方ばかり見て話す)

この病院で治療することにならなくてよかった~!と思いました。

 

この告知を受けたのが7/2。

そして紹介された病院に行くのが7/7になりました。

 

続きはこちら

miruton25.hatenablog.com

 

急いで書いているので文章ぐちゃぐちゃですみません。

 

病院生活スタートです!

 

 

 

 

総合病院(各種検査)と上咽頭癌の可能性

初めての総合病院受診

前回、耳鼻科に紹介状を貰い、その足で総合病院へ向かいました。

私の場合は、耳鼻科の先生が予約してくれましたが、

そうじゃない場合は行く前に自分で電話していつ行けばいいのか等確認した方がいいと思います。

 

予約時間から1時間ほど待ってようやく診察室へ。

まずは触診と内視鏡検査を行いました。

内視鏡によって、「左のアデノイドが腫脹している」と言われました。

 

アデノイドとは、鼻の突き当たり、及び、喉の始まりの部分(上咽頭)にあるリンパ節のかたまりです。

咽頭扁桃(いんとうへんとう)とも呼びます。

よく喉が痛くなった時に張れる扁桃腺(正しくは口蓋扁桃)の仲間ですね。

 

耳に繋がる耳管の入り口付近にある為、アデノイドが肥大すると鼻が詰まったような感じがするだけでなく、

耳が詰まったような感じになり、中耳炎の原因にもなり得ます。

 

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3歳~6歳にかけて大きくなりますが、段々小さくなっていきます。

 (成人しても稀に大きいままの人もいるようです)

 

 

以前にも話した、私の耳詰まりの原因はこれです。

(今年に入ったあたりから、左だけまた耳抜きができなくなっていました)

 

今まで首のことばかり気にしていましたが、

初めて鼻の中を内視鏡で見てもらい、後々、上咽頭癌の原発部となる腫脹を

発見することができました。

 

そして触診で頸部(首)のしこりは

顎下腺や耳下腺などではなくリンパ節の腫れのようだと言われました。

 

 

今日できる検査は今日してしまおう!!と言われ

  • 血液検査・尿検査
  • エコー検査
  • 造影CT
  • 生検(細胞診、組織診)

をその日のうちに行いました。

 

血液検査・尿検査は今まで皆さんがやってきたようなものと何も変わりません。

 

エコーは、妊婦さんがやるようなエコーを想像してもらえればわかりやすいと思います。

冷たいジェルをつけて、しこりの部分を見ていきます。

場所(リンパ節なのか、顎下腺なのか等)の判断が難しかったようで

かなり話し合っていました…

 

造影CTは経験したことのある方は少ないと思います。

通常のCTと異なるのは、静脈注射にて体内に造影剤を入れるという点です。

この注射をすると体内が熱くなります。

といっても、痛みや不快感なども全くないです。

体内をぬるま湯が駆け巡る感じ…ですかね(笑)

造影剤を用いることで、通常のCTに比べて血管や病変が明瞭になるそうです。

静脈注射、少し痛かったな…

 

そして診察室に戻って生検です。

生検とはその名の通り、生きた細胞や組織を採取して病理検査にかけることを言います。

私の場合は首のしこりに針を刺して採取する細胞診と、

鼻の奥にはさみ?を入れて腫れの部分から組織を採取する組織診を行いました。

 

首の細胞診は2回針を刺しましたが、2回目が結構痛かった…

組織診もそれなりに痛かったのですが、

何よりも、元気なのにこんなに検査ばっかりやって

なんだか悲しくなって泣いてしまいました…。

 

その後、その日にやった検査の結果を教えてもらいました。

 

  • 血液検査による炎症反応は見られなかった

→炎症による頸部リンパ節の腫れではない

  • 造影CTによって血管が大量にあるわけでもなく、全くないわけでもない。また、鼻に関して、骨や外部との癒着、拡大は見られない 

→大量出血はなさそうなので細胞診を決行

 

説明された中で有意義な結果はだいたいこんな感じです。

 

そして、それらの検査結果を踏まえた上で考えられる可能性は3パターンだと言われました。

それは

 

ここで初めて「咽頭」という名前が出てきました。

説明を聞いている時点で私は悪性リンパ腫だと思っていたので

「ふーん、そんな癌もあるんだ」って感じでした。

 

咽頭癌の場合は、放射線療法と化学療法(抗がん剤)の併用、

ここの総合病院では放射線治療ができない為、他病院での治療

 

悪性リンパ腫の場合は、化学療法(血液内科での治療)

 

アデノイド(鼻奥)の腫れが問題ない場合もあるが

首のしこりは何?って話になるので、その後も要フォロー

場合によっては手術で切除

 

このような説明をされました。

 

そして生検の結果が出るまで時間がかかる為、

2週間後に再度受診することに。

もう少し急いで欲しかったですが、時間がかかるなら仕方がありません。

 

その日は検査が長引くからと母親を帰らせていたのですが、

次は必ず母を連れてくるように釘を刺されました。

 

後々気がついたのですが、

キーパーソンと呼ばれる親族や保護人がいないと

診察を受けたり治療を始められない場合があるので、

極力自分以外の誰かと一緒に病院に行った方がいいと思います。

 

次回は検査結果(告知)のお話です。