上咽頭癌な女子大生

2018年7月 22歳を目前にして上咽頭癌(T2N2M0 ステージⅢ)を宣告された女子大生(当時)の闘病記。現在はOLに進化。

入院に至るまで続き(治療する病院の決定)

 

お久しぶりです。

 

前回更新してからかなり日が経ってしまいました。

 

というのも、治療が終わり、後遺症が軽減してからというもの、

就職先の資格取得や卒業論文に追われていたのです。

 

やっと時間ができたので、また更新していこうと思います。

 

今まで、治療を開始するまでを

最後までお話しできていなかったので、その続きから。

前回の記事はこちらです。

miruton25.hatenablog.com

 

 

近所の総合病院にて、「上咽頭癌」との告知をされ、

放射線治療ができる別の大学病院を紹介されました。

 

前回にもお話した通り、私には希望の病院がありましたが、

迅速に対応してくれる、IMRTを行っている病院だという先生の言葉を信じてそこを訪ねました。

 

しかし、なんとなく事前に調べていたので予想はしていたのですが、

その病院ではIMRTは行われていませんでした。

 

診察室に入り、内視鏡で癌原発巣を確認した後、

病気の現状について一通り説明してくれました。

 

その後、「何か質問ある?」と聞かれたので、

 

・実はこの病院ではなく、トモセラピーをやっている他の病院(以下K病院)で治療をしようと思っていること

・この病院にも来ている今、どの段階でK病院に行くべきかわからずにいること

・IMRT(標準治療)と陽子線・重粒子線治療(先進治療)ではどのような違いがあるのか

 

ということを聞きました。

 

私の父親は、先進=効き目が良いと思っていたようで、

私の地元である福島の病院で、重粒子線治療をさせたがっていたようで、

その案についてどう思うかも聞いていました。

 

結論として

 

 

・陽子線や重粒子線治療は、保険も適用されるようになった(一部除く)先進医療だけれども、効果が実証されているわけではなく、研究段階であることには変わりない

 

ということで、医師としては父の案はあまりお勧めできないとのことでした。

 

標準治療というと、「スタンダード」という意味に捉えられがちですが、

それだけではなくで、「現段階で一番効果が保証されている治療」という意味もあります。

トモセラピーを用いるIMRTであれば標準治療ですし、

無難に標準治療を行ったほうがいいのではないか、と。

 

治療はK病院でやるとしても、予約に時間がかかるPET-CTだけは大学病院で終わらせて、

データをK病院に送ってあげるよ、と先生に言われ、

 

以上を踏まえて、「どうする?」と私に聞いてくれました。

 

親ではなく、学生である「私に」です。

 

親と話し合いをしていたわけでもないですが、

 

「検査はこの病院でやって、K病院で治療をしていきたいです」

 

と自分の意思を伝えると、親に確認も取らずに

 

「それでいきましょう!急いで手紙作ります!」と着々と準備をしてくれました。

 

総合病院の先生とは異なり、

大学病院の先生は親身に私の話を聞いてくれたので、

本当に感謝していますし、自分の意志で治療方針を決めるって

ある意味一番大事なことかも、と思いました。

 

先生や家族の言いなりになるのは本当に良くないです。

 

 

その後、K病院に初診の連絡をしたのですが、

予約をするなら1か月も先とのこと…

 

そんなに待てないので、予約をせず、

かなり待つことにはなりますが、当日診察で行くことにしました。

 

とにかく!!!

 

もしこれから上咽頭癌と戦う方や、上咽頭癌か疑わしい方、

自分で調べて、自分で決めましょう。

勿論頼りになるお医者さんもいますが、全員そうではありません。

 

ネットの情報ももちろん間違ったものもありますが、

諦めて放棄するより間違っていても知識を入れて、お医者さんと議論を交わすほうが

はるかにいいと思います。間違っていたら教えてくれますし。

 

私は癌になって初めてその重要性に気づきました。

一番の収穫かもしれないですね。

 

この記事ではとにかくそれを伝えたかった(笑)

 

 

次回、K病院初診編です('ω')