入院に至るまで続き(治療する病院の決定)
お久しぶりです。
前回更新してからかなり日が経ってしまいました。
というのも、治療が終わり、後遺症が軽減してからというもの、
就職先の資格取得や卒業論文に追われていたのです。
やっと時間ができたので、また更新していこうと思います。
今まで、治療を開始するまでを
最後までお話しできていなかったので、その続きから。
前回の記事はこちらです。
近所の総合病院にて、「上咽頭癌」との告知をされ、
放射線治療ができる別の大学病院を紹介されました。
前回にもお話した通り、私には希望の病院がありましたが、
迅速に対応してくれる、IMRTを行っている病院だという先生の言葉を信じてそこを訪ねました。
しかし、なんとなく事前に調べていたので予想はしていたのですが、
その病院ではIMRTは行われていませんでした。
病気の現状について一通り説明してくれました。
その後、「何か質問ある?」と聞かれたので、
・実はこの病院ではなく、トモセラピーをやっている他の病院(以下K病院)で治療をしようと思っていること
・この病院にも来ている今、どの段階でK病院に行くべきかわからずにいること
・IMRT(標準治療)と陽子線・重粒子線治療(先進治療)ではどのような違いがあるのか
ということを聞きました。
私の父親は、先進=効き目が良いと思っていたようで、
私の地元である福島の病院で、重粒子線治療をさせたがっていたようで、
その案についてどう思うかも聞いていました。
結論として
・陽子線や重粒子線治療は、保険も適用されるようになった(一部除く)先進医療だけれども、効果が実証されているわけではなく、研究段階であることには変わりない
ということで、医師としては父の案はあまりお勧めできないとのことでした。
標準治療というと、「スタンダード」という意味に捉えられがちですが、
それだけではなくで、「現段階で一番効果が保証されている治療」という意味もあります。
トモセラピーを用いるIMRTであれば標準治療ですし、
無難に標準治療を行ったほうがいいのではないか、と。
治療はK病院でやるとしても、予約に時間がかかるPET-CTだけは大学病院で終わらせて、
データをK病院に送ってあげるよ、と先生に言われ、
以上を踏まえて、「どうする?」と私に聞いてくれました。
親ではなく、学生である「私に」です。
親と話し合いをしていたわけでもないですが、
「検査はこの病院でやって、K病院で治療をしていきたいです」
と自分の意思を伝えると、親に確認も取らずに
「それでいきましょう!急いで手紙作ります!」と着々と準備をしてくれました。
総合病院の先生とは異なり、
大学病院の先生は親身に私の話を聞いてくれたので、
本当に感謝していますし、自分の意志で治療方針を決めるって
ある意味一番大事なことかも、と思いました。
先生や家族の言いなりになるのは本当に良くないです。
その後、K病院に初診の連絡をしたのですが、
予約をするなら1か月も先とのこと…
そんなに待てないので、予約をせず、
かなり待つことにはなりますが、当日診察で行くことにしました。
とにかく!!!
自分で調べて、自分で決めましょう。
勿論頼りになるお医者さんもいますが、全員そうではありません。
ネットの情報ももちろん間違ったものもありますが、
諦めて放棄するより間違っていても知識を入れて、お医者さんと議論を交わすほうが
はるかにいいと思います。間違っていたら教えてくれますし。
私は癌になって初めてその重要性に気づきました。
一番の収穫かもしれないですね。
この記事ではとにかくそれを伝えたかった(笑)
次回、K病院初診編です('ω')